コラム メンタルセット

サンクコスト(埋没費用)~もったいない精神から施し精神への脱却。

更新日:

Sponsored Link

サンクコスト(Sunk Cost)埋没費用とは

Sunkは沈む、沈没という意味。日本語では埋没費用(まいぼつひよう)とか、埋没コストと訳されています。

埋没費用は、事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力、既に使ってしまった費用のこと。
ビジネスシーンでの出処進退・意志決定に大きく関わるのがサンクコストです。

たとえば沈没船。
沈んだ船は既に船としての機能を果たしていませんから、沈んでしまった時点で価値はゼロになります。

船は、沈むというリスクを常に抱えています。
造船コストと沈没したときや船の機能を果たせなくなったとき損失を合計したものがサンクコスト、埋没費用です。

ビジネスを行う上で、サンクコストは最初から経費として計上しておくべきものであり、はじめから無かったものと考えるのがとても重要なことです。

サンクコストは”最初から無いもの”という概念がないと、沈んでしまった船をさらに膨大な費用と労力をかけて引き揚げようとするのです。

失ってしまったものを取り戻そうとして無駄な経費、時間、労力をかけるのは更にリスクを高めることになります。

失ってしまったことに執着せず、きれいさっぱり忘れて先に進むことが肝要なのです。

が。

ギャンブルで負けてあつくなった者が負けを取り返そうとして、さらにツッコむような、合理的でない誤った判断を下す場合が多々あるのです。

以下、具体例をあげて説明します。

コンコルド効果(Concorde effect)

埋没費用効果 (sunk cost effect)」の別名。
コンコルドの誤り、コンコルドの誤謬、コンコルド錯誤とも呼ばれる心理現象の一つ。

ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。

サンクコストの例

●例:ビジネス街レストランの土日営業

オフィスビル街の真ん中にレストランがあります。平日は昼夜問わず多くのお客が訪れます。しかし残念ながら、土日祝日などの休日は客が少なくなります。
レストランは土日休日も開店すべきかどうか、あなたはどのように意思決定しますか?

・家賃、備品、設備はどうやって考える?
レストランでは、家賃、テーブルやイスなどの内装、食器や調理器具など多くの費用はレストランの営業時間や営業日に関わらず必要です。土日休日に店を開いても閉めてもこれらの費用は減りません。つまり、サンクコストになります。

せっかく道具がそろっているのだからレストランを営業すべきだ。という意思決定は、サンクコストが悪い影響をもたらしていると言えます。

あなたがランチタイムに店を開くかどうかの判断は、その他の費用(サンクコスト以外の費用)、つまり、食材、人件費、冷暖房費などが、休日の少ない客数からの売り上げでまかなえるかどうかに依存します。家賃などのサンクコストを考慮する必要はありません。

サンクコストは、季節変動があるリゾート地でのビジネス、居酒屋のランチ営業などでも応用ができます。つまり、いつからいつまでを営業日とするか設定する際にサンクコストを除外して、利益が得られる日を営業日とすべきです。

[出典:https://blog.kairosmarketing.net/marketing-strategy/what-is-sunk-cost/]

買ってから一度も使っていないのに捨てられない人

購入したものはサンクコストです。
たとえば、本の購入。
アマゾンから届いて一度も開封されていないものから、3年経っても読まれていない積ン読・未読の本が大量に積み上げられている人がいるとします。(タスケのことだよ)

いつか読もういつか読もう…と思っているのでしょうが3年経っても読まれていないのですから、捨てるかブックオフやメルカリで処分すればいいのですが、なかなか処分しようとしません。

買ってから一度も使ってない、粗大ごみや燃えないゴミに分類されるような品物を大量に抱えている人もいます。

もったいなくて捨てられないのなら、必要としている人にあげるかメルカリやヤフオクなどで売ればいいのですが、あげることもしない売ることもしない。

それはただ単にものに執着しているだけです。
執着するこころが強い人は、過去にも執着します。愚痴も多いです。
ビジネスシーンでは、大量の在庫を抱えているのに処分出来ない人がいい例です。

仕入れコストはサンクコストですから、取り戻すことの出来ない費用です。
健康食品のように消費期限があるものは、なるべく早く売りきらないといけないのに、仕入れ値以下で売るのをためらっているうちに、消費期限が切れてゴミ同然になってしまった……

なあんていうケースがあります。

実際、僕の知り合いにそういう人がいました。
借金がある身でいながら、大量の在庫を抱えていたので見るに見かねて、ヤフオクで売ってあげましょうか?と提案したのです。

しかし、その人は仕入れ値以下で売ることを断固として拒否しました。相場は仕入れ値以下で大量に売られているのに、です。
結果、健康食品ということもあり、売れずにゴミ同然にしてしまったというわけです。

もったいないから原価以下で売ることができなくてまるまる損するか、激安で売って少しでも現金化して営業経費に充てるか、心構え一つで天地の差になります。

日常に潜むサンクコストの呪縛

ビジネスシーンに限らず、サンクコストの影響は多大なものがあります。

●例1:つまらない映画を観賞し続けるべきか
2時間の映画のチケットを1800円で購入したとする。映画館に入場し映画を観始めた。10分後に映画がつまらないと感じられた場合にその映画を観続けるべきか、それとも途中で映画館を退出して残りの時間を有効に使うべきかが問題となる。

★映画を観続けた場合:チケット料金1800円と上映時間の2時間を失う。

★映画を観るのを途中でやめた場合:チケット代1800円と退出までの上映時間の10分間は失うが、残った時間の1時間50分をより有効に使うことができる。

この場合、チケット代1800円とつまらないと感じるまでの10分が埋没費用である。この埋没費用は、この段階において上記のどちらの選択肢を選んだとしても回収できない費用である。よってこの場合は既に回収不能な1800円は判断基準から除外し、「今後この映画が面白くなる可能性」と「鑑賞を中断した場合に得られる1時間50分」を比較するのが経済的に合理的である。

しかしながら、多くの人は1800円を判断基準に含めてしまいがちである。

●例2:チケットを紛失した場合
ある映画のチケットを1800円で購入しこのチケットを紛失してしまった場合に、再度チケットを購入してでも映画を観るべきか否か。

チケットを購入したということは、その映画を見ることに少なくとも代金1800円と同等以上の価値があると感じていたからのはずである。一方で紛失してしまったチケットの代金は前述の埋没費用にあたるものだから、2度目の選択においてはこれを判断材料に入れないことが合理的である。

ならば、再度1800円のチケットを購入してでも1800円以上の価値がある映画を観るのが経済学的には合理的な選択となる。しかし、人は「その映画に3600円分の価値があるか」という基準で考えてしまいがちである。

[出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/埋没費用]

このように映画鑑賞ひとつとっても損得勘定が働いていることがわかります。

投下した費用を取り戻そうとして無理すして執着するのではなく、「次、いってみよ~」と爽やかに生きていきたいものですね。

サンクコストにサンクス!

今日も、素敵な一日です♪

Sponsored Link

Sponsored Link

  • この記事を書いた人

Tasuke

-コラム, メンタルセット

Copyright© タスケ本舗 , 2018 All Rights Reserved.