コラム

壺算(つぼざん)料金紛失トリック~古典落語にみる笑える詐欺手口

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タスケです。
ずいぶんと前の話になりますが、サンデークリスチャンだった頃のタスケの回想。

二日酔いでぼーっとした心持ちで起きあがった日曜の朝。
ああ今日は、教会の礼拝に行かねばならぬ日だったんだなぁ……と思い出す。

いつもの泥とコンクリにまみれた作業服から、一張羅の背広に着替える。
しゃがむとビリっとケツが裂ける、つんつるてんでちんちくりん。

普段しない格好をするとき、身の丈に合わないとはこのことなんだろな、といつも思う。
やっぱり俺は土方が似合うのかも知らない。
牧師さまの説教を神妙な顔で拝聴する。

それだから、あなたがたに言っておく。
何を食べようか、何を飲もうかと、自分の命のことで思いわずらい、何を着ようかと自分のからだのことで思いわずらうな
命は食べ物にまさり、からだは着物にまさるではないか。
空の鳥を見るがよい。
まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。
それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。
あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれたものではないか。
あなたがたのうち、誰が思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか。また、なぜ、着物のことで思いわずらうのか。
野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。
働きもせず、紡ぎもしない。しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。
きょう生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上良くして下さらないはずがあろうか。
ああ、信仰の薄い者たちよ。
だから、何を食べようか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな
これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。
あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。
まず神の国と神の義を求めなさい。
そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。
だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。
[マタイによる福音書 6:25-34]

タスケ、現場では日がな一日、今日の昼メシ何にすっかな、晩酌はビールのあと焼酎にするか日本酒を飲むか、つまみは何か、〆はラーメンかカツ丼か、それが問題だ!
と、いつも思い煩っていたものですから、
牧師さまのお話しは、タスケのこころにずーんと響いたのでした。

天のオヤジさん!!こんな罪深くて信仰の薄いものをお許しください。
と、罪を悔いあらため、祈りを捧げる。
さあ、これで心スッキリ、腹もすいた。
何を喰おうかなんて迷うことなく、*天國に行き、天ぷらを喰らう。

これがホントの喰いあらため。
*天國(てんくに)銀座博品館劇場前にある老舗天ぷらやさん。

さあ、喰い物の思い煩いをなくすため、
昼メシをひと月ばかり餃子ライスの出前だけにしてみたそんなタスケは、
体臭がニンニクくさくなった、ってハナシはバシッとやめて、
本題にイッてみましょう。


さて、現在のタスケの一週間のスタート、
日曜の朝はというと、落語を聴くことからはじまります。
[文化放送 06:20 志の輔ラジオ 落語DEデート]
本日は、六代目 三升家小勝(みますやこかつ)師匠の『壺算』という演目でした。
古典落語である壺算(つぼざん)は、元々『壷算用』という上方落語の演目。
原話は、延享4年(1747年)に出版された笑話本『軽口瓢金苗』のなかの一遍『算用合て銭たらず』
主な演者として、東京の6代目三升家小勝や柳家権太楼、上方の2代目桂枝雀、笑福亭仁鶴などが有名です。

桂枝雀(二代目) 壷算(つぼ算)

では、桂枝雀(かつらしじゃく)師匠の壺算をお聴きください。

[出典:落語ちゃんねる http://rakugo-channel.tsuvasa.com/tsubozan-shijyaku]

 


今回この落語を紹介したワケは、
この壺算という古典落語は、じつに現代の泥沼情報起業家たちの了見を表しているんだなぁ、と感じたからです。

せんに逮捕されたプリモの連中など、シャレにならないですが、
【天誅!!】高額塾詐欺セミナー会社プリモ 久保亮倫容疑者他5人逮捕!!福岡県警
『札束ビローン』の下品な輩など、世間さまからしたら鼻で笑われてしまうレベルのものでも、
悲しいことに、金儲けしたいという意欲のある、特に若い世代や年寄りらは、こういったオファーにひっかかってしまうのです。
なので、こんな胡散臭いハナシに決して騙されない世間さまのような了見をもっていただきたいと思う今日このごろ。

 

料金紛失トリックが見破れないアナタは詐欺まがい情報商材屋にズとズ~ッと騙され続ける!?

『料金紛失トリック』とは、
実際にお金が消えたわけではないのに、表れる金額に対して意味のない計算を行い、あたかもパラドックス(矛盾)が生じているかのように主張する詭弁。

あなたは、次のトリックを見破ることができますか?

ある3人が食堂で食事をしました。
1人1,000円ずつ合計3,000円を払いましたが、
店主が料金をサービスすることにしたので、3人分500円を返すように給仕に命じました。
しかし500円は3人に対して均等に分けることができないため、
給仕は、その500円のうちから200円を自分のふところに入れ、
均等分けできる300円だけを客に返しました。
3人が300円を均等分けしたので、それぞれ支払った金額は1,000円から100円差し引いた900円になります。
それを合計すると2,700円になりますね。
……ここまではいいですか?(*^^*)
それに給仕が盗んだ200円を加えると……
2,700円+200=2,900円になります。
さて、差額の100円はどこにいってしまったのでしょう?

落語『壺算』のあらすじトリック

二荷(にか)入りの水がめを買いたい主人公の吉公。しかし、この男は「黙っていた方が利口に見える」とまで言われるドジ。
*一荷(いっか)=てんびん棒の両端につけてひとりの肩に担える分量。ひとにない。一荷二桶十六貫ということから、約60kg(16貫×3.75kg)
おかみさんに言われ、買い物上手と言う兄貴分の所へ協力を求めに訪れた。
そんな吉公の頼みを、快く引き受けた兄貴分。だが、瀬戸物屋を訪れた彼が目をつけたのはなぜか半分の一荷入りの水がめだった。
このかめの値段は、本来三円と五十銭だったのだが、兄貴分は瀬戸物屋を太鼓持ちも顔負けの口調でおだて上げて五十銭値引きさせてしまった。
そして、何度も文句を言いかける吉公を制し、兄貴分は一荷入りを買い求めて店を出てしまう。
吉公が「俺の買いたいのは二荷入りの壷」と文句を言うと、兄貴分は任せておけと言いなぜか瀬戸物屋へ引き返してしまった。
「実は手違いがあったんだよ。こいつの買いたかったのは二荷のかめなんだが、コイツが度忘れして一荷入りの水がめを買っちゃったんだ」
瀬戸物屋に二荷入りの値段を訊くと、
「さっきの一荷入りが三円五十銭ですから、二荷入りは丁度倍の七円……あれ?」
さっき五十銭値引きしたせいで、結局一円の開きが出てしまったのだ。
がっかりする瀬戸物屋に、さっきの一荷入りを元値の三円で下取りさせる兄貴分。
「さっきの一荷入りを下取って三円、最初に渡した三円を足して六円」と言い、二荷入りを持って出て行こうとした。
何かおかしいと思い、慌てて呼び止める瀬戸物屋。それに対して兄貴分はさっきと同じ話を繰り返した。
また慌てて呼び止める瀬戸物屋、とうとう堪忍袋の緒が切れた風を装い、兄貴分は
「算盤使って確かめてみろ!」と一喝。
言われたとおりに勘定してみると、確かに計算はあっているのだが手元を見るとやはり三円足りない。
とうとうパニックになった瀬戸物屋、
「あぁぁぁぁ~もう!この壺持って帰っておくれやす」
「ハッハッハ、こっちの思う壷や」
(了)
[出典:落語ちゃんねる http://rakugo-channel.tsuvasa.com/tsubozan-shijyaku]

さて、いかがでしたか?
これらのトリック、全部まるっとお見通しだ!!
ってなりましたか?
ええ(・・;???? ワカンナイ
ってなった方は、要注意ですよ(*^^*)


落語は、世俗の人の考え方や行動のおかしみを言葉(や所作)だけで表現する、日本独自の世界に誇る芸術です。
いにしえの時代から、盗人や詐欺師はずーっとおるんです。
だから、盗人や詐欺師から身を守ることのほうが大事なんです。

詐欺被害者には気の毒ですが、
詐欺師とそれに騙される方も、落語風に表現したら、おかしくて笑ってしまうでしょうね。

そんなタスケもいっぱいいぱーい騙されてきましたから、いうんですけど、
以前のお人好しで騙されやすいタスケの体験記を書くとしたら、
お笑いズッコケ風になると思います。(落語の与太郎風)

これからも、アヤシゲな案件には警告記事をかきますけれど、
キホン、『札束ビローン』系の下品な案件は、ほぼアカンと思っていたいたほうがいいです。
うさんくさいセールスレターやオファーページをみて、笑って受け流すくらいの余裕があればいいですね。

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