コラム

大人の発達障害について考える

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「空気が読めない」「片付けられない」大人の発達障害とは!?

もしかしたら、あの人は大人の発達障害!?

オリンピックで23個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプスさん、告白本を出版したモデルの栗原類さんなど、今注目を集める「大人の発達障害」。
あなたは、親のしつけや愛情不足が原因で発達障害になることがあると思いますか?

それはありません。
発達障害は、生まれつき脳機能の一部に障害があって、日常生活に支障をきたしている状態の事を言います。
最近は、社会に出てから症状に悩んで、自分が発達障害だと気づくケースが増えています。

あなたの周りにこんな人がいるでしょうか?
「空気を読めないで、思ったままを口にする」「自分が決めた手順やパターンに極端にこだわってしまう」「同じ失敗を何度も繰り返す」
その人はもしかしたら、大人の発達障害かもしれません。

大人の発達障害で多い、主な2つのタイプ

「自閉症スペクトラム障害(ASD)」……コミュニケーションが苦手などの特徴を持つ。
「注意欠如・多動性障害(ADHD)」……注意力に欠け、落ち着きがないなどの特徴を持つ。

この両方の症状が重なる方も少なくはありません。
「発達障害は早期に発見し、自分の特徴を知ることで対策を考えることができ、その後の人生を変えることが可能です」と教えてくれるのは、大人の発達障害の専門外来も担当する昭和大学医学部教授の岩波明先生(58歳)。

「突然キレる」「片付けられない」も大人の発達障害

番組では、15年前に発達障害と診断された広野さんに密着取材しました。
広野ゆいさん(44歳)は、18歳と20歳の娘を持つシングルマザーで、15年前に発達障害と診断されました。

成績は優秀で、青山学院大学を卒業し、大学病院の秘書として就職しましたが、そこである悩みが…。
他の人が当たり前に出来ることが、広野さんには全くできず、人間関係もうまくいきません。

発達障害は、知的障害のない方が多く、学校の成績も悪くないので、学生時代には気づかれないことが多いです。
しかし、社会に出てから対人関係や仕事のミスを繰り返すなどして、悩みを抱えるようになります。

発達障害の診断を受けてから15年の広野さんの悩み

【大人の発達障害の特徴……「片付けができない」】
部屋には服がたくさん置かれていますが、広野さん曰く「よく着る服はしまわないようにしています。しまっちゃうと『これはない』ということになっちゃうので」とのこと。

【大人の発達障害の特徴……「忘れ物が多い」】
この日は、洗濯物を洗濯したまま洗濯機の中に、4時間も放置していました。
干し忘れは日常茶飯事だと言い、広野さん曰く「洗濯もできるし、掃除もできないわけではないんですけども、並行してやっていくことが難しい」。

【大人の発達障害の特徴……「同じものを何個も買ってしまう」】
夕飯の買い物に行ったのですが、買い置きしていた玉ねぎをまた買ってきてしまい、さらにはトイレットペーパーを買うのを忘れ、再び買い物へ行きました。
こうした「買い過ぎ」や「買い忘れ」もよくあるといいます。

【大人の発達障害の特徴……「集中すると気づかない」】
この日は、習い事に行っている娘さんを迎えに行く約束をしていたのですが、料理に集中して、メールの着信音に気づかず、10分後に携帯を見て気がつきました。

【大人の発達障害の特徴……「遠回しな表現が理解できない」】
娘さんが幼い頃、「ママ、足が痛い」と言われたのですが、なぜ痛いのかわかりませんでした。
靴が小さくて足が痛いと言われると、靴を買わなきゃって思うのですが、ただ足が痛いだけだとわからないのです。

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本人も発達障害を自覚することと、周りも理解してあげることが大切

人の表情や言葉のニュアンスを読み取れないため、対人関係で悩んだり、「空気が読めない人」と思われることもしばしばあります。広野さんは、発達障害と診断されてから、考え方も変わりました。

広野さん曰く「できないことを自分の力だけで克服しようとしないで、周りに助けてもらうとか、ちょっとずつできるようになってきました」
娘さんたちも、発達障害のことを少し知ってるだけで、許容範囲が広がると言いますから、周りの人が理解してあげられることが大切だと思います。

大人の発達障害かどうかを病院で診断するとき、持っていくと役立つ物

それは「通知表」です。
発達障害は生まれつきのものなので、本人や親も忘れてることも多いです。
通知表の担任コメント欄に「落ち着きがない」とか「忘れ物が多い」とか「協調性がみられない」など書かれていると、医師の診断の参考になります。

発達障害は治すことができる!?

現在のところ、根本的な治療法はありませんが、本人や周囲が工夫や努力を重ねることで、社会生活に適応できるようになることができます。

村上真雄(しんゆう)さん(51歳)は、31歳のときに発達障害と診断され、現在はソフトウェア開発会社の会長をしています。
妻の由美さん(44歳)は、探し物が得意じゃない夫のため、ラベルを貼るようにしています。

本棚や冷蔵庫の中にラベルを貼って、そこにきちんと戻すようにしています。
また、集中していると耳に入らない夫のため、家の中でもメールをします。
真雄(しんゆう)さんは、家の中でも首からスマホをぶら下げて過ごしています。

コミュニケーションが苦手な真雄(しんゆう)さんですが、自分の得意な分野を生かして成功しました。
20代から趣味で始めたウェブの技術を生かして、ソフトウェア開発の会社を設立し、電子出版の技術、仕組みなどを表彰する「電子出版アワード2015」の大賞を受賞しました。

村上さん曰く「発達障害であろうがなかろうが、自分ができる仕事をして、それによって喜んでくれる人がいればいいなと思います」
実は、妻の由美さんも、3歳の時に発達障害と診断されました。
当事者である奥様だからこそ、いろいろ生活に工夫しているのです。

もし自分が発達障害と診断されたらどうしたら良い?

本人がまず、自分の特性を認めて自覚すること。
そして、自分の不得意なことを家族や周囲に伝えることが重要です。
また、周りの人はその特性を「個性」と捉えてサポートすることが重要だといいます。
[出典:2017年6月3日放送の「世界一受けたい授業」]

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Tasuke

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