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升田幸三伝説 将棋を守るためにGHQと闘った男の名言

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アメリカから日本の誇りを守った男の物語

タスケです。
今回は、昭和を代表する将棋棋士:升田幸三を紹介します。

升田幸三(ますだこうぞう)1918年3月21日 - 1991年4月5日
実力制第4代名人。広島県双三郡三良坂町(現三次市)生まれ。
木見金治郎九段門下。棋士番号18。三冠独占などの輝かしい戦績は勿論のこと、その独創的な指し手、キャラクター、数々の逸話は、将棋界の歴史を語る上で欠かすことができない。
[出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/升田幸三]

Youtube貴重な映像が残されています。

戦後将棋がなくなっていたかもしれない

コンピューターの進化が目覚ましい現代。
いつか、コンピューターが、人間を支配する時代が来るのでは?という不安も。
そんなSFの世界が、もしかしたらもう、現実なのかも知れません。

一例として、チェスの世界。
チェスは、もう人間は、コンピューターに勝てない状況なんだとか。
しかし、日本の将棋は違います。
人間とコンピューターの戦い、『電王戦』が行われていますが、まだコンピューターは人間に完璧に勝ちきれていません。

なぜかというと、将棋には、相手の駒を取って、それを自分の駒として使えるというルールがあります。
それがチェスより複雑なのです。だから、人間がまだ強い。

そんな日本の誇りでもある将棋が、戦後まもなく、無くなっていたかも知れない。
しかも、その裏には、GHQが絡んでいたというのです……

指令:日本から将棋をなくせ!

GHQは、戦後、日本と言う国を、もう二度と歯向かえない国にしようと、軍国的な要素を、一切排除しようとしました。
その中で目をつけられたのが将棋なのです。

将棋は、戦国時代から、戦の練習などに使われて、軍事と密接な関わりがあったのです。
そんな訳で、GHQは将棋に目をつけ、「日本から将棋をなくせ!」と言いました。

終戦直後、日本を統治していたGHQが、「将棋は相手から奪った駒を味方として使うことができるが、これは捕虜虐待の思想に繋がる野蛮なゲームである」として禁止しようとした。
[出典:Wikipedia]

当時の将棋界は震えあがりました。
なんとか存続させるために、GHQとの交渉役に、一人の棋士を送り込みました。
その男こそが、升田幸三。
将棋史上に残る伝説の天才です。

升田幸三 VS ホイットニー将校

升田は、まだ無名のときに、時の名人に、三戦ストレート勝ちしています。
そののちに、「名人みたいな肩書は、ゴミみたいなもんだな」と言ってのけるような、豪快な男でした。

あの羽生善治名人が、「歴史上全ての人物で、一番将棋を打ってみたい人物は?」と聞かれ、真っ先に名前を挙げたのが、升田だと言われています。

その天才・升田を、GHQで待ち構えていたのは、GHQのNO.2、あのマッカーサー総帥の右腕とも言われた、ホイットニー将校という人物です。

昭和22年の、日比谷・GHQ本部で、日本将棋界NO.1と、アメリカGHQのNO.2の、将棋の運命を賭けた、世紀の頭脳戦が繰り広げられたのです。

完璧な切り返し

ホイットニーが先手を取りました。
まず、升田に、こう切り出しました。

おい、升田、お前んとこの将棋は、取った相手の駒を、自分の駒として使うらしいな。
これは戦争で言うところの、捕虜の虐待に当たるんじゃないか?
非人道的な行為でけしからん。今すぐ、日本から将棋をなくせ!

それに対して升田は、こう切り返しました。

なんていうことを言ってるんだ。
取った相手の駒を、自分の駒として使うということは、優秀な人材に働き場所を与えているんじゃないか。
しかも、金は金、飛車は飛車、同じ階級で使っている。これ以上人道的なことがあるか。
それに比べて、お前のとこのチェスはどうだ?取った駒を使いもせずに捨てるだろ。それは、戦争で言うところの、捕虜の虐殺にあたるんだ。それをどう考えてる!

完璧な切り返しでした。
その言葉にホイットニーは、一瞬ひるみます。
ところがホイットニーは、切り札を持っていました。

起死回生の一手

おい升田。我々は情報を掴んでるんだ。
戦時中に、日本の将棋の名人が、軍部に戦術的指導をしていたらしいじゃないか。
つまり、日本の軍部が間違った方向に突き進んだのは、日本の将棋とその名人のせいじゃないのか?
将棋の悪影響は確かにあった。今すぐ、日本から将棋をなくせ!

これには升田も、さすがに追い込まれました。
その情報は事実だったからです。
ここで升田は、大胆にも思える、起死回生の一手を打ったのです。

なるほど。その情報は、俺も確かに知っている。
ただな、よくよく考えてみろ。その名人が軍部に指導したから、日本は負けてお前らが勝ったんじゃないか。
俺がもし指導してたら、お前ら負けてるぞ。
お前らは、将棋とその名人に感謝しろ!

大胆な話のすり替えではあるのですが、そのときホイットニーは、何の反論もできなかったのです。
そこからは升田のペースでした。

日本がいかに素晴らしいか、将棋がいかに素晴らしいか説いたうえで、最終的には、
「日本の将棋の精神から、お前らは政治を学べ!」と説教をして、GHQを出ました。

升田の勝ちでした。
日本の将棋は守られたのです。

日本の未来を読んだ一手

そして、その説教が功を奏したのか、当時、全員処刑されると目されていた日本の戦犯や捕虜、その一部を、GHQは釈放したのです。
”取った駒に、働き場所を与えろ”

その釈放された人物の中に、岸信介という男がいました。
その男はのちに、総理大臣になりました。
そして、その岸信介の孫が、現在の日本の総理大臣、安倍晋三総理です。

つまり、あのとき升田がGHQで負けていたら、日本から将棋がなくなっていただけではなく、戦後の日本の、政治そのものが、大きく様変わりしていたかも知れません。
そんな恩義を知ってか知らずか、安倍総理は、将棋の普及に非常に熱心です。

学校教育に将棋を取り入れようという活動もしています。
そして、あの「電王戦」の開会式に、安倍総理は出席しています。
そんな日本の現在の未来すらも読んで、もしかしたら、升田はあの夏、大胆な一手に出たのかも知れません……
(了)
[出典:やりすぎ都市伝説2015夏:オリエンタルラジオ中田プレゼンツ]

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